花屋のお仕事
一見華やかで可愛いお花やさんも、実は肉体労働の体力勝負。
普段どんな仕事をしてるか、紹介しちゃいます。





水あげ

朝市場から買い付けた花を、お店で処理をします。
これがけっこう手間で、花によって処理方法が違うので、
種類別にさばいていきます。量も日によって
まちまちなのですが、物いりややイベントのあるときは鬼のように多い。
処理した後の葉や茎のゴミ・段ボール箱(花はこの中に入ってる
ことが多い)とも格闘なのです。
ここでちゃんと処理をしてあげないと、お水を吸って
くれないし、保ちも悪くなります。





水替え

花屋さんでの基本中の基本のお仕事です。
ほぼ毎日なんかしら水替えをしています。
花が折れてるのや枯れたり汚いのは取り除き、
花の茎の足下2〜3センチを切り落として、
花の入っていたバケツを洗い、
新しい水を張り、その中に花たちを入れます。
花と水が入ったバケツを運ぶのはとっても重い。
本数が少ないといいんだけど、
花の大きさにも寄るけど50本や100本になると
けっこう重い。気合いを入れて運んでいます。
まあいわゆるお花の整理も含まれてます。
花が売れると、水が入ったバケツだけになるので、
バケツを洗って片づけたりしてます。





手入れ

メンテ(メンテナンスの略)といってます。
切り花ですが鉢物も手入れが必要です。自宅なら良いことも
お店の商品として売っているのできれいにします。
水やりはもちろん、枯れたり汚くなった花や葉を取り除きます。
花鉢の場合水やりは花びらにかからないように(花びらが痛んだりするため)、観葉植物は水やりの時に葉水もたっぷりとあげます。
幼虫やナメクジとかつきやすいので取り除きます。





花制作

みなさんが一番あこがれをもつ花束・アレンジ制作。
花屋さんにとっては腕の見せ所。
それ以外にも色んな事をします。

花束・アレンジ
店頭陳列用は、制作者の好みの物や半端物を使って制作してます。
それをお客様が見られてから買われます。
それ以外のお客様つまり予約の方やその時に来られてすぐに持って
行かれる方のは、その都度作ります。
予約の方は前もって分かっているので良いのですが、
その場で作ってお持ち帰りされる方です。
短時間の間(3分ぐらいですぐに出来ると思ってるし、手早くしないといけないし)で希望の色や花・用途・予算内でおさめなければいけないので、腕の見せ所。その上たいていのお客様は制作過程を「じーーー」と見ているので、見られながら作るのです。気に入って頂けたら嬉しいんだけど、「ちょっと・・・」と思う方もいるのでその時はショックです。好み近いイメージで気に入って頂きたいので、出来るだけ「おまかせは」避けて、色合いや気に入ったお花があれば指定して下さいね。

鉢物
プレゼント用にラッピングをしたり、アソートフラワー(寄せ鉢いわゆるかごに詰め合わせる)を作ったりします。自宅用のほかにもギフト用にされる方も多いです。あとは寄せ植えや植え込みなどもします。

仏花など
生活と密着しているので、毎日のちょこちょこ作ります。仏花・榊(カミサン)・荒神松(サンボウサン)・墓花ほとんどがお店で作ってます。一定の金額大きさが決まってるのですが、お客様によっては金額の上下大小があるので、その方がたのはその場で希望を聞いて作ります。
これもまたみなさん「じー」っと見られます。

花リボン
花屋さんで花束やアレンジ・鉢物に付いているりぼん。
ほとんどのお店は作ってます。ワンタッチリボンていうリボンの一部を引っ張ると、きれいなリボンが出来るという便利な物がありますが、大きさや色が決まってしまうので、一本のリボンから手作業で作ってます。
一本のリボンでループを何回も作ります。
作り置きしておくと忙しいときには、さっと使えて便利です。

お稽古花
金額に合わせてその時の季節の花やお稽古内容に、よって花を組みます。華道はだいたい1000円位。お生花と盛り花があります。お生花は枝物一種類で5本(7本の時もあります)。盛り花は枝物(もしくは背がすっとした花)と花の組み合わせ。流派や先生方の好みによっても内容を組み分けます。フラワーアレンジは1500円から2000円位。時には3000円の時もあります。華道と違ってあんまり取り決めや規則が無いので、色合いや季節感で組みます。
どちらのお稽古花も先生によっては、お店に来られて、
自分で決められる方もいます。

その他
開店花・葬儀花・会場花・生け込み・結婚式ブーケなども。
この中で会場花・生け込み・ブーケは好きで、特にブーケは(私の場合)とっても神経を使います。記念すべき晴れの姿のお手伝いをさせて頂くのですから。お客様と出来るだけ念入りに打ち合わせをします(最近は出来るだけ値段を抑えてお任せが多いです。)。ブーケを使われる直前、あるいはその日の時間に合わせて作ります。前日に作ったりして、万が一花が折れたり痛んだりしたら、せっかくのブーケも台無しです。午前中に使われるのだったら朝早くに、午後だったらお昼までにしてます。そのためか私は前日になると、気持ちが高ぶり緊張気味でほとんど眠れません。その日のブーケに神経を集中させてるんだと思います。これが何年経ってもなんです。だから喜ばれるととっても嬉しい。
ホテルの花部門だとこうはいかないんだろうけどね。
(数が多いので流れ作業になるのよ)





仕入れ

切り花は月・水・金の競りで、鉢物は火・木・土(裏日と言います)ですがほとんど木曜日が主になります。それ以外にも「先取り」という手段があって、どうしても欲しい商品(お客様の注文品など)を市場や問屋さん(市場の中にもそういうとこがあり、本数が少ない場合や小口の場合にも利用します)で注文して取ってもらいます。鉢物は水曜日市場に商品が届くので、
自分の目で見て商品を選び先取りすることも出来ます。
先取りはふつうの競りより値段が高く落とされます。
市場からでなく、直接栽培農家と契約して仕入れる方法もあります。一定で大量に必要とする花などをしたりもします。(たとえば結婚式場で使われる白バラ・ゆりなどを、花屋さんが納品したり場合など)
上の方法以外にも関西では特殊な方法があります。昔からあるみたいですが、「切りだし」屋さんてのがあります。シャシャキ(下草ともいって墓花や仏花によく使われている葉っぱ)・榊・松などを山に入って切ってきて、売りに来たり、花の栽培農家の人が売りに来たりもします。あらかじめ注文すればその分持って来て頂けます。
最近パソコンでもほぼ毎日競りで買うことが出来ます。市場での登録や手数料が取られますが、便利です。市場で荷受けします。ただ画像では花の様子が見れますが、実際の物を見ることが出来ないので、大きな駆け引きです。
花以外にも資材もです。市場で買う場合や、問屋さんで買う場合、
専門の業者が売りに回って注文を取ったりもします。
(ちなみに私は資材を担当させて頂いています。)





配達

注文を頂いたお花の配達やお稽古花の配達など。地図で調べて行くので、土地勘がよくなります。(裏道なんかも詳しくなるんですよ。)